インプラント

インプラントの目的は、以下の二つに分けられます。

1.歯を失った場所に歯を再現するためのアンカーとして用いること。
2.もうひとつは安定しない入れ歯のアンカーとして用いること。

インプラントはこういう方に適しています

インプラントはこういう方に適しています・現在入れ歯を使っているが痛かったり浮き上がって安定せず、使い心地に不満がある。
・事故や虫歯などで歯を失ってしまい、ブリッジか入れ歯を勧められているが、良い歯を削りたくないし、入れ歯の留め金も気になるような場合。

当院のインプラント治療の基本理念

まず歯を残す努力をする

当院では歯を抜く前にできるだけ歯を残すように心がけております。
実は歯を残す方法は色々あります。
例えば、歯冠延長術、外科的挺出、エクスツルージョン、意図的再植、などです。(保険対象外)

自家歯家移植という、主に必要のない「親知らず」を抜歯した所に移動させる方法もあります。(保険適応)

当院のインプラント治療の5つの特徴

特徴1徹底したカウンセリングとインフォームドコンセント

今でこそインプラント治療を知る人も増え、大学の歯学部における「インプラント科」も珍しくないものとなっていますが、ほんの一昔前はインプラント治療などは存在せず、従来の入歯やブリッジなどで対処して、それなりに十分な効果を上げていたと思われます。

ですから何が何でもインプラントではなくそれなりに解決策はあるのではないでしょうか?

特に、友人やマスコミでインプラントにまつわる恐い話を聞いて少しでも不安感を持ったり、不信感を持っている方は治療に入るべきではないと思います。

お互いの信頼感なくして良い結果は望めず、最終的にお互い不幸になるだけです。

医療行為は必ずメリット、デメリットを伴います。十分ご理解をされた上で両者を天秤にかけ、遥かにメリットが上回ると判断された場合にのみこの治療法を選択していただきたいと思います。

特徴2患者様の状態・ご要望に合わせたご提案

平成3年に当院で最初に行なったインプラントは現在でも健在で問題なく機能しています。
しかし、全てのインプラントがこのように順調な結果であるとは言えません。

神様が作った歯でさえ全てが死ぬまでもつとは限りません。健康についても同じです。
今は健康でも、将来糖尿病になったり、家庭の環境が大きく変わって精神的に不安定になることも考えられます。
ましてや人工物のインプラントが一生もつほうが不思議ではないでしょうか?

・限りある人生の中で、年齢的にどうしても入れ歯は許容できない
・仕事がらみの外食が多く現役の間だけでも不自由なく食事がしたい。
・歳をとって思い残すことはないが、もう一度好きだった物が食べたい。

などのご要望やご希望を叶えられるよう、患者様の状態・ご要望に合わせたご提案を行い、より長く快適にインプラントをご活用いただくお手伝いをいたします。

また、現実的な問題として起こるのが費用の問題です。
費用に制限がある場合は、入れ歯+インプラントの組み合わせやブリッジにして本数を減らすなど対処の仕方はありますので、お気軽に相談されてください。
車など高価な買い物をする場合、ローンを組むことも少なくないと思います。
インプラント治療も同様にローンを組まれる方も沢山いらっしゃいます。

特徴3最新の機器を備え、より安全性で精度の高い治療

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリーとは、従来のドリルのような回転器具で骨や歯を削るのではなく、超音波の振動によって必要な部分のみを削除する術式です。
この術式によって、回転器具ではないので組織を巻き込んだり、神経を傷つけたりする可能性が格段に低くなりました。
この利点を生かして、上顎洞の挙上術、抜歯即時インプラント、下歯槽神経に近い場合など以前に比べて安全にしかもストレスが少なく行えるようになりました。

歯科用CT診断装置

歯科用CT診断装置

院内に歯科用CTを備えておりますので必要な場合、オペ中に再度CTをとり確認することも可能です。

一般CTとは異なり、患者さんは横にならずに座ったままで撮影します。
撮影時間は約9.4秒で、非常に楽に撮影を受けられ、当然放射線料も比較にならないくらい少ないものになっています。

1回の撮影で構築される3次元画像領域から、任意の方向の高詳細な3方向断面画像が得られ、以前に比べて、より精度の高い観察ができ、飛躍的な情報量の下でオペが行えますのでドクターサイド、患者さんサイドにとっても高い安心感のもとに治療が可能になりました。

レントゲン・多目的モニター

レントゲン・多目的モニター

すべて「デジタル」ですので放射線量が極めて少なく、撮影できます。
撮影した画像は必要であれば計測や拡大等を行なって、診療室のモニターに映し出されますのでそれを見ながら説明等を行なっていきます。

特徴4高齢者の方の心身への負担も考慮

「もう年だから・・・」と言って諦めるかたもおられますが、「最後にたくわんが食べたい」という動機でインプラント治療を受けられた方もおられます。
(当然現在はバリバリたくわんも食べられています)

70歳になられる御婦人で下顎の総入れ歯が合わなくて食事が取れず、いわゆる「無気力様顔貌」の方が2本のインプラントでなんでも噛めるようになられ、散歩をはじめ、次に山登り、旅行、そして夢であったエジプトまで行かれた方がいらっしゃいます。
ご本人の強い意思の下治療を受けられた80代の方で、現在も変わらずお元気な方も沢山おられます。

インプラントに制限年齢はないと言われています。
しかしながら、年齢や全身状態を考慮しなければならないのは当然のことです。

当院では、年齢や状態を考慮して、入れ歯のアンカーとしてインプラントを使用するなどの、出来るだけ負担の少ない、少ない本数でのインプラント治療を多く行っています。

特徴5信頼の高いインプラントを使用

平成3年よりスイスのITIインプラント(現在はストローマンインプラント)を使用していますが、抜歯即時インプラントやソケットエレベーションなど適応症の拡大に伴って、アメリカのスプラインインプラントと状況に応じて使い分けを行なっております。


保証期間について

当院では、インプラント治療について、保証期間を設けております。
治療内容により異なりますので、カウンセリング時にご説明いたします。
より長く快適にインプラントをお使いいただくために、毎日の丁寧なお手入れを心がけ、
定期的なメンテナンスを受けましょう。

当院のインプラントについての考え方

インプラント費用の違い

インプラントは、病院によって表示価格が異なります。
違いはどこにあるのか、それについては大きく2つに分けられます。
(1)種類の違いによる
インプラントと言っても、その種類は200種類以上あると言われています。

(2)治療時の説明の違いによる・・
インプラントと言っても実は沢山のパーツにわけられます。
例えばインプラント本体(フィクサー)、2次パーツ、被せる人工の歯(上部構造といいます)です。
インプラント本体のみの金額で提示するか、また、手術料、薬、カウンセリングにかかる費用などを、合計の金額で提示しているかどうかでも費用が違ってきます。

パーツ・必要な行程にかかる費用の一部分しか記載されていない場合、当然後から費用が追加されていきます

また、前歯などの差し歯で考えても材質で費用は変わってきます。
インプラントの上部構造についても、材質によって費用が変わってもおかしくはありません。
インプラントを行うかを決める際には、提示された金額がすべての費用か確かめることをお薦めします。

当院では、患者さまへ明瞭な価格を提示し、しっかりとご説明し、納得いただいた上で、治療を行うことに努めています。

インプラントの寿命について

体のなかで年と共に減ったりなくなったりする部分が二つあります。それは髪の毛と歯です。

よく「インプラントは一生もちますか?」ときかれることがあります。
答えはイェスでもノーでもありません。
天然の歯は虫歯や破折、歯周病などで寿命が来ることがあります。
一方インプラントは虫歯になることはありませんが、「インプラント周囲炎」で寿命がくることがあります。

インプラントの寿命を左右する要因としては、以下の内容が考えられます。
(1)喫煙(2)ブラキシズム(3)糖尿病の悪化(4)唾液が極端に減ったなど

まれに、特別細いインプラントを用いた場合インプラントが途中で折れることもあります。

当院では、インプラントにも寿命があるということを考慮した上で、メンテナンスや健康維持のためのアドバイスやお手伝いをいたします。

インプラントの寿命について

インプラント治療も同じで最高な結果を出すことも可能ですが、医療事故や訴訟問題などの状況を生み出しているのも事実です。

車を例にとってみましょう。物流に欠かせませんし、私たち日頃の買い物やドライブにも欠かせません。

車は、生活になくてはならないものです。しかし、場合によってはぶつけて修理代がかかったり、事故を起こして大変な状況になることもあります。

同じ車を運転するとしても、未熟なドライバーと経験を積んだドライバーが運転した場合、結果は同じでしょうか?

実はインプラントも同じことが言えると思います。
経験を積んだドクターが最新機器を用いて治療する場合と、未熟なドクターが従来の機器を用いて治療する場合との、結果は同じではありません。

インプラント治療の歴史について

人の欲は多々ありますが、究極の欲は食欲です。

むかし、歯を失った王様が奴隷の歯を抜いて自分の抜けたところに植えたという話があります。(当然うまくいくはずありませんが)

現在のインプラントは様々なシチュエーションに応用されていますが、最初の目的は、下顎の土手が吸収して平らになり全く安定しなくなってしまった総入歯を、なんとか噛める入れ歯にしたいという要求からでした。

なんとかしてこの動く入歯を安定させて食事をしたい。そのためにはアンカーが必要だ。
そこで大きな神経が通っていない前歯の部分に4本(今は2本でも可)のアンカー、すなわちインプラントを植立して、そこを固定源とした総入歯を作ると動かなくなる・・・

そんな試行錯誤の結果、何でも噛める入れ歯となり、極めて高いQOL(生活の質)を得ることが可能になったのです。 

約30年前、私が学生の頃、私の大学ではインプラントは絶対に行なってはならない治療と教えられました。
今振り返ると、材質、考え方など稚拙で今では考えられませんが、そういう失敗の経験の上に今の成果があるのだと思います。

たしかにヘビースモーカー、糖尿病が悪化した、 歯ぎしりがひどくなったなど様々な要因でせっかく上手くいったインプラント治療が悪化する場合もあります。

しかし、がん治療についても同じです。もし手術が上手くいっても再発は絶対にないと言えるでしょうか?

当院でインプラント治療をされ、今では80歳を超えた患者さんが、約20年前全く噛めなかった総入歯のままでいたら、現在のように元気な御自分でいるでしょうか?
ということをよくお話します。

よく噛むと脳の血流料が約20パーセントアップすると言われています。
これは認知症の予防にもなっていると考えられます。(ちなみに先述の患者様もしっかりされています)

神様が作った歯でさえ寿命が来るのですから、人間が作ったインプラントが永久かと言われればYESとはいえません。

しかし今現在を生きていく上で何でも食べられて楽しい食生活を送ること、よくかめて健康や認知症予防に寄与できるということなどの観点から、歯科治療においてインプラント治療はなくてはならないオプションの一つと考えています。

IPS細胞の応用で本来の歯を再生することができる日まで・・・

院長からのメッセージ

一時期インプラント治療は全盛を迎え、全てにおいてインプラント治療が勝るというような風潮が有りました。
しかし最近マスコミで大々的にインプラントの事故やトラブルなどネガティブな面がクローズアップされるにつれてインプラント治療に対する信頼感が低下しつつあります。
それはある意味で「なんでもインプラント」という風潮に警鐘をならす良い機会だったかもしれません。

特に超高齢化社会に進みつつある日本においては、もう一度リスクの少ない「入れ歯」などの従来の治療法を見直すべきかもしれません。歯科医師過剰の現在において、インプラント治療は自由診療の大きなウエイトを占め、医院経営にはなくてはならないものになっています。

その反面、患者さんの期待度も大きく費用も大きいので訴訟やトラブルの原因になることも珍しくありません。また、例え外科的知識や経験のない歯科医師でも、インプラントのメーカーが主催する研修会を2日ほど受講すると次の日からでもインプラントの治療ができるのです。

確かに車の免許をとれば法的には車を運転することは問題ありません。
免許取立ては怖さを知らず一人前のドライバーと錯覚しがちです。
しかし、長く運転していくとヒヤッとしたり角をこすったりといろいろな経験を積んでより慎重な運転を心がけるようになってきます。

確かに車も進歩してアシスト機能が付いて初心者でも安全な運転が可能になってきました。
インプラント治療もCTやコンピューター解析など機器の普及、進歩で初心者でもかなり困難な手術も可能になっているのかもしれません。

しかし、「経験」も重要な要素ではないでしょうか?

純チタンのインプラントが普及して30年余、実際に口腔内で30年以上機能しているインプラントも多くあります。
(当院では平成3年に行なったインプラントが最も古く、今でも現役で機能しています)

インプラントを車に例えると、高性能なスポーツカーと言えます。
ベテランのドライバーがその車の特色を理解して運転すれば素晴らしい性能を引き出すことができますが、未熟なドライバーであれば高性能であるが故に操縦不能になり事故を起こす可能性もあります。

インプラントは「諸刃の矢」です。
メリット、デメリットを天秤にかけて十分検討された上で選択されることをお薦めします。

筑紫口歯科クリニック 092-413-0118
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